2014年10月1日水曜日

シャンパーニュ・アンドレ・ティクシエ(Champagne André TIXIER & Fils)

2014年9月30日(火)『ティクシエ』を訪問。
モンターニュ・ド・ランスの
シニー・レ・ローズ村(Chigny-les Roses)にある
プルミエ・クリュの生産者。
1926年メゾン設立。


入ってすぐの中庭
迎えてくれたのは、若き当主4代目ジュリアン。
お父様と一人の従業員と3人で
5ヘクタールのブドウの栽培から醸造、
販売まで全てを行っている。

これまで外国への販売経路がなかったので、
『ワイン・アンバサダーズ』が営業を
補佐している。
30歳の若き当主
まずは地上階にある圧搾、第一次発酵&醸造室へ。
こじんまりした空間。

今年の収穫は9月12~20日だったそうで、
圧搾機はすでに役目を終えている。

4000kgを圧搾できる。
発酵は主にステンレスタンクで。
今ある製品はすべてステンレスタンクで発酵を行っているが、
今年収穫のブドウで新たな冒険をするという。
それは、
「Chemin d'amis(シュマン・ダミ=友達の小道)」
という名の一区画のブドウのみを使用し、
樽発酵させるキュヴェ。
 「製品化できるか、長く熟成させる価値のあるものができるか、
来年の春になってみないとわからないけど」と。

今年はブドウの当たり年。
ぜひともうまくいって欲しい。

マーク入りの木の樽。来春が楽しみ。

 一度外へ出て、次に地下のカーヴへ。
きれいな、かわいらしいカーヴ。

階段を降りるとすぐに古い道具を陳列した
「ティクシエのミニ博物館」というコーナー。


さらに階段を降りて、地下2階へ。

大切に整えられている魅力的なカーヴ


 動瓶は普通サイズのボトルはジオパレットで、
ハーフサイズとマグナムは手で行っている。
「朝起きると、まずここに来るんですよ」とジュリアン。

奥にジオパレット
カーヴの一角に、かなり古いシャンパーニュも。
1948年、53年。 
どんな味になっているのでしょう。
 階段には家族の写真が控えめに飾られている。

ジュリアンとお父様。
代は譲っても、一緒に仕事をしている。

かつての醸造の様子が伝わる。

圧搾を行うジュリアンのおじい様。

カーヴのジュリアン。
 2階分の階段をあがって、レセプションへ。
「ここのデザインも自分でしたんですよ」と。
メゾンの代表になったという
意気込みが随所に感じられる。





試飲の一本目は『カルト・ペルル』
100%、シニー・レ・ローズ村の産。
ピノ・ムニエ60%
ピノ・ノワール20%
シャルドネ20%

24か月の熟成期間を経ている。

かなり透明に近いピュアな色合いに
感じの良いフルーティな香り。
休日の遅い目覚めを
心地よく迎えさせてくれそうな
      優しいシャンパーニュです。

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 2本目は『カルト・オー』
2008年のヴィンテージに
切り替わったばかり。
シャルドネ50%
ピノ・ムニエ25%
ピノ・ノワール25%

「新しいラベルができ次第
張り替える予定」と。
これも色合いはかなり淡く、
爽やかでありながら深い香りと味わいが広がる。
フランス料理はもちろん、
魚介類、エスニック料理にも合いそう。
新しいラベルを待っている。
 最後にロゼ。
色合いも口当たりも優しく、
そして肉料理にも合わせられる強さも備えている。


ブラン・ド・ブランもある。
透明なボトルなので、「保存は光を遮って」と。
 『ティクシエ』の生産量は現在年間20000本。
日本にもこの小さくて愛らしい生産者のシャンパーニュの
愛好家が生まれるといいな。

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