2016年7月7日木曜日

シャンパーニュ・アルフレッド・グラシアン(Champagne ALFRED GRATIEN)

キュヴェ・パラディ2008。
2016年7月7日、キュヴェ・パラディ2008披露のイベントがあり、
エペルネのアルフレッド・グラシアンを訪問。
1864年創業。
エペルネ駅から歩いて15分ほど。
規模としてはクリュッグ、ボランジェに次ぐ樽熟成のみのメゾン。

年間30万本生産のうち、90%を輸出。

醸造長(シェフ・ド・カーヴ)が世襲で4代目。
現醸造長の二コラ・ジェジェ。
1990年から働きはじめ、2007年に父の引退によって醸造長となった。
とても気さくで自然体な人柄。
「ブドウを提供してくれる生産者も僕も郷土愛者だ」と。
ブドウを提供している生産者は60~65。
ほとんどがエペルネから35kmの近郊にある。
「コート・デ・ブランやモンターニュ・ド・ランスなどの近郊でよいブドウが採れるし、訪問したり話し合ったりするのに近い方が便利だから」と。

約千程という228l樽が並ぶ。


樽を載せる台にも取り出しやすさなどの工夫がある。
年に17回もあるという各樽への作業を醸造長とその夫人含め、5人で行っている。
この台のお蔭で、樽の取り出しが楽になった。
樽を運ぶ道具。
湿度を保つため定期的に蒸気を出している。
ここの湿度は78%。これによって、ワインが入っている期間は
「天使の分け前」と言われる目減り分が減り、酸素との接触も少なくなる。
ワインが入ってない期間も樽の状態を良好に保つ。
清澄、アッサンブラージュ、リザーブワインに使用されるステンレスタンクたち。
リザーブワインを試飲。
時には、生産者たちを招いて、ヴァン・クレールを試飲し合うのだそう。
様々な生産者の畑から生まれたワインの味を知ることによって、
競争意識も生まれ、より優れたブドウ作りに結び付くとの考えだ。

地下18mカーヴ。
特別なヴィンテージは、コルク栓を用いた熟成。
特別古いキュヴェが眠る宝庫。
試飲サロンへ。
窓が大きく、気持ちのいい試飲サロン。
窓からの眺め。遠くにブドウ畑も。
樽を使ったこのアート、どこかで見たような。
やっぱり素敵。

食事をしながらで、すべては写真に撮れなかった試飲キュヴェの数々。





毎年、ブドウを供給してくれる生産者を
パリの最高級ホテルの一つ、ブリストルでの晩餐に招待して親交を深めるのだそう。
温かいつながりと相互の信頼が味わいの豊かさにつながっていると感じる。

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