2014年10月25日土曜日

A.ベルジェール(Champagne A.Bergère)、もうすぐ日本へ!


11月1日、2日のVINEXPO NIPPONまで
あと一週間。

出発前最後の打ち合わせに
フェルブリアンジュのベルジェール家に伺う。

ベルジェールの一番の古木は
96歳とのこと。
それは見たい!

帰る間際に、足早にではあれ、
おうちの近くにあるその区画に立ち寄ることができた。


もうすぐ100歳。現役です。
96歳の風格。
古木になるほど収穫は少なくなるが、
深い味わいを加えることができる。

美しい彩の葉の間に小さなブドウも見えます。



村の近くにある小さな区画。
エペルネのアヴェニュー・ド・シャンパーニュにある
ブティックにもより、日本に手持ちするものを受け取る。

ちょうどお客様ののいなかったブティックでちょっと試飲。




今年は長女アナエルに赤ちゃんが生まれ、
長男アドリアンが本格的に家業に参加するという、いい年だったベルジェール家。
2年後は当主アンドレ&ブリジット夫妻の結婚30周年。
4年後は上のブドウの100歳のお誕生日。
お祝い事が続く。

家族とともにメゾンも発展している。

日本でもいい出会いがありますように。


2014年10月16日木曜日

トリュドン(Champagne Trudon) (3)


「日本の雑誌から取材が入ることになったんだよ。
よかったら一緒に迎えてくれない?」
というジェロームからの連絡で、急遽トリュドンへ。

打ち合わせしようとちょっとだけ早めに到着。

打ち合わせというより雑談中。
「ワイン・アンバサダーズ」のジャン・バティスト(左)と
「トリュドン」のジェローム。

間もなくいらっしゃった取材の方と早速ブドウ畑に向かうす。
私もトリュドンのブドウ畑は初めて。

ピノ・ムニエの区画、"la Haie d'Amour"(愛の生垣)。
45歳のブドウの木たち。
カメラマンさんが撮影中。
収穫期間終了後のブドウ。
シャンパーニュの収穫量は年毎に決められているので、
過剰分はこうして残されている。


取材中。

ブドウもいいけど、葉っぱも美しい!
この小さな白い道具がとても大事。
ブドウの木を支える2本の針金を寄せている。
すべてのブドウ畑の針金にこれを手作業でつけていく。
天然素材でできており、不用となる冬には消えている。

Festigny遠景。
 シャンパーニュ地方はもうかなり涼しくなっている。
足早に車に乗り込み戻る。

醸造所の様子は過去記事を参照ください。

圧搾機の下の部分とジェローム。
カメラマンさんの後ろから撮ってみた。
70000本のボトルの前で
ボトルの中の澱をかざして見せるジェローム。

 そして、試飲で。
ブドウ畑で、醸造室で、貯蔵室で、
そして試飲中にも、いくつもの興味深い話があり、
ジェロームの誠実さ、情熱が
取材の方に伝わったように思われる。

掲載された雑誌をご紹介できる日が
早く来ますように。

試飲のために用意されたテーブル。
試飲の感想は9月の『Trudon(2)』で。

今日の取材は有名なワイン評論家の方。
シャンパーニュは畑の恵みなので、
いただく環境が自然に近いものである方がおいしくなるそう。

2014年10月2日木曜日

シャンパーニュ・ドゥヴァヴリー(Champagne Devavry)

2014年9月30日(火)午後、
『シャンパーニュ・ドゥヴァヴリー』を訪問。

偶然この日の地方紙「UNION(ユニオン)」の経済欄に
ドゥヴァヴリーの記事が掲載された。

『ドゥヴァヴリー』の別格キュヴェ、独立ブランドである
『CARBON』の紹介記事。
一面を割いての記事(l'Union,DR)
記事上面。企画者アレクサンドル・ドゥヴァヴリーと『カルボン』(l'Union,DR)。

記事下面。アレクサンドルとモナコのアルベール2世大公の写真(l'Union,DR)。
『カルボン』のアレクサンドルはベルギー出張中。
代わりにお母様のジゼルと撮影。

(l'Union,DR)
『ドゥヴァヴリー』家も収穫を終えている。
今年は収穫中に伺う機会がなかったので、
代わりに去年の様子を少しご紹介。

いたるところにお花が飾られている。

圧搾中。このタイプの圧搾機が一番絵になる。

カーヴ

澱がたまっている様子。

ドゥヴァヴリーのイメージは
「ブルジョワジーの芸術的贅沢」。

ラベルもシャンパーニュも
贅沢で遊び豊かな趣があります。

試飲の1本目は2010年ヴィンテージ。
ラベルも味も豪華。
濃厚で香り高く強いのが『ドゥヴァヴリー』。

2本目はブラン・ド・ブラン。


3本目は2007年ヴィンテージ。
最近の温暖化現象による気候の助けもある上、
『ドゥヴァヴリー』は
グラン・クリュのブドウが多く、
ヴィンテージが造りやすいのだろう。

一度席をはずしたマダムが
ニコニコとボトルとグラスを手に戻っていらっしゃる。
「これは私も一緒にいただくわ」と。
1998年のヴィンテージ。
栓を開けた時に漂う香りに、すでにただものでない存在感がある。

ねっとりとからみつくようなセクシーで、心地よい香り。
深い喜びをもたらしてくれる官能的な味わい。


試飲というより、おいしいシャンパーニュを
いただく時間になった。

以前試飲した中から印象的だったキュヴェを一つ追加。
ブリュット・ナチュール
夏の午後、素敵なホテルのプールサイドで
サティの音楽を聴きながら飲みたい、、、と妄想を誘うシャンパーニュ。

『CARBON』については、また改めて。



2014年10月1日水曜日

トリュドン夫妻と魚料理

9月30日(火)
『トリュドン』のジェローム夫妻と食事。
場所はランスのレストラン「BOCAL(ボカル)」。

シャンパーニュと食事との相性を
実際に食事しながら語り合おうという企画。

前菜は魚介のプレートとスモークサーモンなど。

四種の産地の違う牡蠣
(それぞれに写真のような産地名が書いてあります)
大きな海老、小さな海老
ブルートという貝、などなど。
シャンパーニュは『Coturelle(コチュレル)』
(シャンパーニュの詳細は2014年9月の記事Trudon(2)に)
ランスは海から車で2時間。
新鮮な魚介類もいただける。
ジェローム・トリュドンと夫人のエレーヌ(左)。
右はトリュドンの輸出をサポートする
「ワイン・アンバサダーズ」の社長ジャン・バティストの夫人シクスティーヌ。
向かいに友人スーザン、ジャン・バティスト、私の計6人。

トリュドン、プレヴォー夫妻はどちらも
夫婦そろってシャンパーニュの仕事をしている。
エレーヌはルイ・ロデレールに
シクスティーヌはポムリーに勤務。

「コチュレル」を手に。
『コチュレル』は一部に樽発酵のワインを使用した
端整な香りと滋味深い味わいのシャンパーニュ。
新鮮な魚介類ともよく合う。
アワビやヒラメのお刺身などとも相性がよさそうです。

写真はここまでにして、料理とシャンパーニュ、会話を楽しむことに。
18日から9日間続いたという収穫の話を聞きながら、
『コチュレル』と魚貝を堪能。
「8月までは涼しい日が続き心配したけれど、
9月に温かい天気のよい日が続いて、
本当に良い年になった」と
満足そうなジェローム。


前菜と『コチュレル』だけでも十分満足だったけれど、
メインにそれぞれ好きなものを注文。
シャンパーニュは『Brut Selection(ブリュット・セレクション)
カーヴ訪問の際に、「優しく心地よい味わいだけれど、
食事と合わせるにはちょっと弱いかも」
と思ったのは間違いだった。
メインディッシュを引き立て、負けないおいしさ。
確かに、「コチュレル」をメインだと
強すぎるかもしれない。
たくさん飲んでも飽きない良さというのがある。

最後に別腹も満足させるべくデザートへ。
シャンパーニュは『Millesimé 2004 ヴィンテージ』
格別においしいけれど、食べる量が多く、少し重かった。
倍くらい時間をかけて、
家でゆったりおしゃべりしながら
食事するのがいいかがいいかも。

たくさんしゃべって、食べて、飲んで、楽しく幸せな夜。
次回は11月に日本からおいしいものを持ち帰って
我が家で集まる予定。


シャンパーニュ・アンドレ・ティクシエ(Champagne André TIXIER & Fils)

2014年9月30日(火)『ティクシエ』を訪問。
モンターニュ・ド・ランスの
シニー・レ・ローズ村(Chigny-les Roses)にある
プルミエ・クリュの生産者。
1926年メゾン設立。


入ってすぐの中庭
迎えてくれたのは、若き当主4代目ジュリアン。
お父様と一人の従業員と3人で
5ヘクタールのブドウの栽培から醸造、
販売まで全てを行っている。

これまで外国への販売経路がなかったので、
『ワイン・アンバサダーズ』が営業を
補佐している。
30歳の若き当主
まずは地上階にある圧搾、第一次発酵&醸造室へ。
こじんまりした空間。

今年の収穫は9月12~20日だったそうで、
圧搾機はすでに役目を終えている。

4000kgを圧搾できる。
発酵は主にステンレスタンクで。
今ある製品はすべてステンレスタンクで発酵を行っているが、
今年収穫のブドウで新たな冒険をするという。
それは、
「Chemin d'amis(シュマン・ダミ=友達の小道)」
という名の一区画のブドウのみを使用し、
樽発酵させるキュヴェ。
 「製品化できるか、長く熟成させる価値のあるものができるか、
来年の春になってみないとわからないけど」と。

今年はブドウの当たり年。
ぜひともうまくいって欲しい。

マーク入りの木の樽。来春が楽しみ。

 一度外へ出て、次に地下のカーヴへ。
きれいな、かわいらしいカーヴ。

階段を降りるとすぐに古い道具を陳列した
「ティクシエのミニ博物館」というコーナー。


さらに階段を降りて、地下2階へ。

大切に整えられている魅力的なカーヴ


 動瓶は普通サイズのボトルはジオパレットで、
ハーフサイズとマグナムは手で行っている。
「朝起きると、まずここに来るんですよ」とジュリアン。

奥にジオパレット
カーヴの一角に、かなり古いシャンパーニュも。
1948年、53年。 
どんな味になっているのでしょう。
 階段には家族の写真が控えめに飾られている。

ジュリアンとお父様。
代は譲っても、一緒に仕事をしている。

かつての醸造の様子が伝わる。

圧搾を行うジュリアンのおじい様。

カーヴのジュリアン。
 2階分の階段をあがって、レセプションへ。
「ここのデザインも自分でしたんですよ」と。
メゾンの代表になったという
意気込みが随所に感じられる。





試飲の一本目は『カルト・ペルル』
100%、シニー・レ・ローズ村の産。
ピノ・ムニエ60%
ピノ・ノワール20%
シャルドネ20%

24か月の熟成期間を経ている。

かなり透明に近いピュアな色合いに
感じの良いフルーティな香り。
休日の遅い目覚めを
心地よく迎えさせてくれそうな
      優しいシャンパーニュです。

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 2本目は『カルト・オー』
2008年のヴィンテージに
切り替わったばかり。
シャルドネ50%
ピノ・ムニエ25%
ピノ・ノワール25%

「新しいラベルができ次第
張り替える予定」と。
これも色合いはかなり淡く、
爽やかでありながら深い香りと味わいが広がる。
フランス料理はもちろん、
魚介類、エスニック料理にも合いそう。
新しいラベルを待っている。
 最後にロゼ。
色合いも口当たりも優しく、
そして肉料理にも合わせられる強さも備えている。


ブラン・ド・ブランもある。
透明なボトルなので、「保存は光を遮って」と。
 『ティクシエ』の生産量は現在年間20000本。
日本にもこの小さくて愛らしい生産者のシャンパーニュの
愛好家が生まれるといいな。

シャンパーニュのブドウ畑。だいぶ成熟してきました。

Hautvillersにブドウがどのくらい育ったか見に行ってきました。 区画によりますが、シャルドネは結構育ってきている感じです。 これからの天候によっても変わってくるのだと思いますが、 収穫まであと10日くらいか、 涼しい天気が続くともっと先になるのか。 収穫が近づくと生産者は...