2015年4月19日日曜日

芽吹き(4月のシャンパーニュのブドウ畑)

ブジー村(Bouzy)のジャン・ヴェッセルで修行中の
雄大君から、「ブジーでは発芽し始めました」と
春のお告げがあったのが4日前。

ブドウの一年を芽吹きから見たかった。
はやる心を抑えてシャンパーニュ・ウィーク開始を待ち、
南に向かう。

まずはアヴィーズ(Avize)にて。
もう葉っぱも出ている。

枯木のような幹から、こんなにみずみずしい葉が育つ自然の不思議。
先週から続いている太陽の恵みを受け、ぐんぐんと育っている。

繊細な和菓子のような美しい色合い。

幹のそれぞれの節から。
後ろの木々もみんな勢いよく春を迎えている。

新芽。


葉がが出るもっと前段階も見たい。
今度は北へ。
モンターニュ・ド・ランス北部のブドウたち。

発芽。

まだ覆われている状態。




2週間足らずで、緑の割合が随分増えた。

2015年4月18日土曜日

シャンパーニュ・スエネン(CHAMPAGNE SUENEN)

生産者の間で評判の、
新鋭の生産者のシャンパーニュを買いたいという、
友人たちに同行させてもらい、
クラマン村(Cramant)の「スエネン」を訪ねた。

2009年に家を継いだ若き当主、オーレリアン。
譲り受けた立地のよいブドウ畑に加え、
人柄にカリスマ性もあり、
栽培、醸造に対する高い理想と意欲、
そして焦らずに10年かけて改革していくんだという
待つことを恐れない胆力も備え、
新たな潮流を創る予感。


2009年にお父様が亡くなられ、
「ゆっくり見守ってもらう安心を与えられなかった代わりに、
思い切って、自分の力で改革もできる」と。
風格と茶目っ気と情熱。
話がとまらない。
2003年に家業に入るまではバスケットボールをしていたという大きな手。
 オーレリアンの話を聞き、
目を見、醸造室に入り、
彼が目指しているのはかなりの高みなのだと感じられた。
新しい試みにも鋭い感覚に基づく確信があり、
一気に全部を変えるというような、
センチメンタルな性急さもない。

オーストリアのSTOCKINGER社の樽。
この厚みが気に入っているのだそう。

意欲的な生産者の醸造室で最近よく見かけるたまご型。

 今日の試飲は3種類。
1.昨日デゴルジュマンしたというブラン・ド・ブラン。
(「試飲に適さないけど、他にないから比較のために」と)。
2.彼の初めてのオリジナルMBDA。
3.先代の作、2008年ヴィンテージ。

ボトルの裏側(1)

裏側(2)
一番の関心はMBDA。
2010年を主体に、2009.2011年を合わせている。
先代の味とは全然違う印象。
出会いが嬉しいシャンパーニュ。
深みがあり、鋭いセンスが感じられる。
オーレリアンの様々な試みがうまくいっている。

1度きりというMBDA。
2485というのは合計本数。

デゴルジュマン直後のブラン・ド・ブランが出荷されるのは
10.11月頃とのこと。
それに合わせて、改めて訪問する約束をした。

今から、とても、とても楽しみ。

2015年4月9日木曜日

春二倍2015


番外。上野公園の桜。
2週間程の日本滞在で、満開の桜を堪能してフランスに帰ったら、
すでに夏時間。
夜9時近くまで明るい。
とはいえ、朝晩はまだ結構寒い。
モンターニュ・ド・ランスも、さすがに雪はなくなっていたものの、
木々の葉は、まだ。
モンターニュ・ド・ランスのブナ。
ブドウ畑もまだ春らしくなく。

ヴェルジーのブドウ。




いい季節はこれから。
エペルネでも桜に蕾が出てきたそう。

シャンパーニュのブドウ畑。だいぶ成熟してきました。

Hautvillersにブドウがどのくらい育ったか見に行ってきました。 区画によりますが、シャルドネは結構育ってきている感じです。 これからの天候によっても変わってくるのだと思いますが、 収穫まであと10日くらいか、 涼しい天気が続くともっと先になるのか。 収穫が近づくと生産者は...