2020年8月24日月曜日

ランス駅前の散歩道

パリ(東駅)の喧騒を離れることTGVで45分、ランス駅。
そこは静かで広々とした小さな都市。

駅を中心街の方向に出ると、
散歩道が左右に広がっている。

かつてランスを囲む城壁があったところで、
18世紀はじめに散歩道として設計された。
2019年の工事で生まれ変わった。


正面の像はジャン・バティスト・コルベール。
ランス生まれで、ルイ14世の財務総監となった。

散歩道をバス停を超えて右側へ向かうと、静かな並木道。


並木道の端はパリ門。




散歩道を左に行くと噴水やハンモック、子供の遊具などがある。


端まで歩くとマルス門が見える。
ランス最古の建造物で3世紀、ローマ時代のもの。
かつてランス中心部を囲っていた城壁の名残りで、
ここが北の門だった。


この散歩道を(特に早朝、犬を連れながら)ゆっくり歩くと、
昔の人のリズムが感じられる時がある。
二千年も前に同じ場所を歩いた人たちのこと、
数百年後にここを歩くだろう人たちのことを考えるひと時。

今あるものを、良い形で次の世代につないでいきたいと
心から思う。







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