2016年9月29日木曜日

シャンパーニュ・マイイ・グランクリュ(Champagne Mailly Grand Cru) 熱い男たちの協同組合

「マイイ・グランクリュ」は、生産者組合ブランド。


1929年、それまで大手メゾンにブドウを提供していた生産者たちが
自分達でシャンパーニュを造ろうと組合を設立。

硝子張りの建物。
25生産者、70ha(36Lieux Dits、480区画)のブドウ畑のシャンパーニュ、年間約50万本を醸造する。

建物の裏側。収穫時期、ブドウが運ばれてきている。

環境に配慮するブランドに与えられる認証、
HVE(農業省)とViticulture Durable(シャンパーニュ)を受けている畑。
マイイ・シャンパーニュの畑の特徴の一つは、
東西南北すべての傾斜があること。
この特色は、他にはアイだけだそう。

もう一つの特徴は石灰質が表面に近い土壌。
マイイの全ての小道は白いと言われる所以。
代表、グザヴィエ・ミュレ氏。
生産者でもあり、この朝も畑で働いてきた。
「一番いい区画はどこですか?とよく聞かれるんだけど、
毎年気候条件によって変わるんだよ」と。

生産者の必需品、糖度を図る機械。
実際にブドウを手で絞って、図って見せてくれた。
12.2度。
除虫剤は使わず、蝶のメスのホルモンを使って
オスが混乱し授粉できないようにする。
4月のある午前中、半日で
マイイ・シャンパーニュの280haすべての畑につけるそう。
収穫後に業者が回収。
(写真を撮り忘れたため
この写真だけ他の生産者で撮ったもの)
除草は鍬を使い、一部草を残す。

硝子張りの素敵な入口も今は収穫中で作業が優先。

圧搾の度に水で清掃される。
それぞれに特色ある区画。
後ろ姿は、熱心に各リュー・ディの説明をする
醸造長のセバスチャン・モンキュイ氏。


上の地図の拡大版。Lieux Ditsの名前が記されている。

活躍中の圧搾機。
ピノ・ノワールはポリフェノールが多すぎないためにも、
搾り過ぎてはいけないそう。
風味が損なわれてしまう。
Lieux Dits(リュー・ディ)毎に圧搾、醸造される。

タンクにLieux Ditsの場所を示す地図が貼られている。


長期熟成に向くよい区画の果汁は樽発酵・熟成。
2017年からはシャンパーニュ唯一の樽職人、
ジェローム・ヴィアーの樽も使用する予定。

地下19m、全長1kmのカーヴ。
1929年から65年にかけて掘られた。
外で働くのが大変な冬に、掘る作業をしたという。

創業者の一人の名前が冠されるカーヴの一区画。

地方紙「UNION」の取材チームも同行、
その写真向けにポーズ中。
左から、代表グザヴィエ・ミュレ氏、
ジェネラル・マネージャのジャン・フランソワ・プレオ氏、
醸造責任者セバスチャン・モンキュイ氏。
合計2百万本が眠る。

外に出ると夕映えのブドウ畑。

2007年を試飲の後、この二つのヴィンテージ。


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シャンパーニュのブドウ畑。だいぶ成熟してきました。

Hautvillersにブドウがどのくらい育ったか見に行ってきました。 区画によりますが、シャルドネは結構育ってきている感じです。 これからの天候によっても変わってくるのだと思いますが、 収穫まであと10日くらいか、 涼しい天気が続くともっと先になるのか。 収穫が近づくと生産者は...