犬にも元々の性格があり、後から変わらない部分もきっとあるけれど、
育て方には、当然飼い主の好みが出る。
私はあまりに従順な、何でも言うことを聞く犬に魅力を感じなかったので、
強く叱ったり無理やり従えたりすることなく育てた。
おかげでいつものびのびしていてくれているけれど、
困ったことも起きる。
昨夜は散歩の時間が短いぞと、道端に座って動かなくなった。
こっちを向いてにっこりしているように見えるけれど、
カメラ映りの良いポーズを取ってくれているわけではなく、
もっと外にいたいから、もう動かないよという宣言。
家に帰る方向には歩こうとしない。
説得してやっと動いてくれたと思ったら、
今度はあっちにうろうろ、こっちでくんくん。
気持ちはわかるけど、今日は朝の散歩が長かったから、
夜は短めでよくないですか?
私も帰ってすることがあるのです。
帰る方向を私が手で指し示し、
行きたい方向を犬が顔で指し示す。
あげくに寝そべりだした。
こういうところ、困るのに、なんで腹が立たないのだろう。
最後は「今日はもう帰ろう!」とはっきり
私の意思が変わらないことを伝えたら、
何もなかったかのように、普段通りうきうきと家に向かって歩き出してくれた。
やっぱり従順より、
こういうやりとりができる方が嬉しいのです。
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