2014年9月3日水曜日

シャンパーニュ・トリュドン(Champagne-Trudon)

シャンパーニュ地方に住んで嬉しいことの一つに、
作り手を訪ねやすいということがあります。

世界の名酒シャンパーニュもここでは地酒♡
醸造所を訪れたくなりますよね。

この日は、夫の祖父の代から家族ぐるみでお付き合いがあり
今では私も友人づきあいをさせてもらっているジャン・バティストに連れられて
フェスティニー(Festigny)村の生産者(RM)
『トリュドン(Trudon)』を訪問しました。
迎えてくれたのは、2010年に両親からメゾンを引き継いだ、当主のジェローム。

フランスでも友達の友達は友達。年齢はほぼ関係ありません。
すぐにファーストネームで呼び合うと決まっているので、その点気楽です。


ジェロームは、誠実で、真摯で、情熱的。
一つ質問すると、それに丁寧に答えてくれるだけでなく、
そこから広がる話が次々と繰り出されて、止まらない。

現在『トリュドン』は、7ヘクタール半のブドウ畑の栽培から醸造、
出荷、マーケティングまで、ほとんどすべてを
ジェロームと両親、二人の従業員の全五人で、行っているそうです。

最初に見せてくれたのは、圧搾機。
出番まであと2週間ほど。今年のブドウを待っています。
左が圧搾機の制御パネル。
圧搾された果汁はここでキュヴェ(一番搾り)とタイユ(二番搾り以降)に分けられる。

今年(2014年)の収穫は、9月15から20日頃の開始になるそう。
「今の時期は毎日畑を順に回り、様子を見るんだ」と。
区画ごとに少しだけブドウを摘み、手でつぶして果汁を取り、
潜在糖分&アルコール度を測ります。

因みに昨年は、収穫がここ30年でもっとも遅かった年。
開始が10月9日でした。

小さな階段を下りて、地下一階へ。

圧搾機を下から見た様子です。
隣りは醸造室。
醸造に使われれるのは主にステンレスタンク。
安定した品質管理ができます。
これは12年のピノ・ノワール種のワイン。
香り豊かで、さわやかながらもしっかりした味わいでした。
ジェロームは2009年の収穫後に実家に戻り、
2011年から醸造主として新しい製品を造っています。

3年の熟成期間を経て、
彼のシャンパーニュは、やっと完成したばかり。

ジェロームが家に戻るまで10年働いていたのは、「ルイ・ロデレール」。
『クリスタル』の醸造にも携わっていたジェロームのオリジナルが楽しみです。

試飲の感想その他はまた明日。
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『Trudon』のオフィシャル・サイトはこちらです。

英語の説明文もあります。
ジェロームがフランス語で紹介するビデオが見られ、
葡萄畑や醸造施設の映像がとても美しいので、ぜひご覧になってください。



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