午前中に週末の買い物をマルシェで済ませた後、
風邪っぽくて、午後からずっとベッドにいました。
ベッドでえんえんと高校生の時に好きだった
「なんて素敵にジャパネスク」(氷室冴子作)全7巻を読んでいました。
一昨日オンラインイベントがきっかけで思い出して以来、
Kindleでダウンロードして読み始めていたのです。
作品も懐かしかったのですが、
ほかのことをせず一日中物語に没頭する感覚が子供の頃とまったく一緒。
物語が好きで、本を読んでいれば満足だった日々。
今日は、子供の頃を模倣した一日でしたけど、
将来のことをまったく考えることなく、今だけ楽しい一日。
ぬくぬくと幸せな感覚。
物語、特に恋愛ものが好きでした。
古文も好きでした。
波乱万丈も好きでした。
物語は、どのように終わらせるのかが大事です。
波乱万丈に胸が躍っても、それをきちんとまとめられるかが作者の力量。
その意味でも「なんて素敵にジャパネスク」は秀逸でした。
この最後の部分、記憶に残っている方があるといいな。
「両手で高彬の両頬を押さえて、こちらを向かせると、
一瞬、身構えるように唇を引き結んで、
でも、そのうち、花がこぼれるように笑った。
真新しい木の香の漂う静かな夜、清らかな遣り水の音を遠くにきいて、
あたしたちは今までになく、仲良しになった」。
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