一人では上達できないこと、あきらめてしまうことも
仲間と一緒ならできてしまう。
やればできる、仲間とならば。
4歳から17歳までピアノを習っていた。
その後しばらくは、思い出したころにときどき弾いていたけれど、
何年も弾かないこともあり、
ちょっと復活してもまたやめてしまったりして、
以前のように弾けるようになることはなかった。
その状況が変わったのは、今年の4月。
自粛期間中に、
「オンライン・ピアノ弾き合い会」なるものに出会った。
弾き合い会というのは、教室の「発表会」とは違って、
誰かが主催する、誰でも参加していい会に
弾きたいときだけエントリーして参加するものらしかった。
レベルを問わず、1フレーズからOKというその会の趣旨に心を動かされ、
急遽練習して、
緊張しても大丈夫なように、比較的簡単な曲で参加した。
出来はと言えば、緊張や曲の完成度の前に
ネットで音を届ける設定をまったく知らなかったために、
ほとんど聞こえていなかったらしい。
でも、私はその弾き合い会の楽しみにはまっていった。
少人数でも人に聞いてもらうので、練習が楽しい。
音の設定も少しずつ改善していった。
音楽が好きな人が集まっているので、
他の人の演奏を聴いていてもうれしくて仕方がない。
音がかすれたり、ぼやけたりすることがあっても
それを想像力でおぎない、
毎回心待ちにして参加するようになった。
秋からは自分でも主催するようになった。
弾き合い会に参加するための
練習&弾き合い会。
毎回、1時間の間に顔合わせ、30分ほどの練習時間、
そして弾き合いをする。
こちらはピアノだけでなく、
チェロ、ヴァイオリン、フルートなど
バラエティに富んでいる。
毎週行っているので、1年間で
50回も人前で弾く経験を得ることができる。
他の人と比べたら、全然うまいピアノ弾きではないけれど、
4月のわたしと比べたら、ものすごく上達しているし、
気が付いたら17歳の時には弾けなかった曲まで弾けるようになっていた。
仲間がいる、そのおかげで
一人では到底かなわなかったレベルに達することができ、
なによりピアノを弾くことが、大好きということに気がついた。
オンラインでまたピアノを習おうかなとも思っている。
今月は日本に帰ってきているので、
その仲間たちと初めて実際に会って
リアルの弾き合い会をする。
年に1回の発表会なら緊張するところだけれど、
これまで20回に及ぶ弾き合い会の中で
たくさん間違い、温かく見守りあっているので、
安心して迎えられる、、、かはわからない。
今はただ、その日を励みに、楽しみに、練習するのみなのです。
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